ニンガチ・カジマーイ(二月風廻り)

昨日2/9(金)から寒かった北風が緩み、一気に24度台まで気温ががった。
行きの自動車でヒーターかけて出勤したのに帰りはクーラーをかけて帰宅。
ついでに途中で電気量販店により、引越し先に取り付ける新しいエアコン2台他を購入した。

2/10(土)今日も朝から南風が温かく、買い物に出たスーパーマーケットの駐車場には、半そでの人も多く見受けられました。
ダウンジャケットを着ている人は誰もいない。

午後からあたたかな陽気に窓を開け話したままついウトウト、小一時間で目覚めると、北風がぴゅーぴゅー吹いている。

「ニンガチ・カジマーイ(二月風廻り)」

昔、船長をしていた頃、「ニンガチ・カジマーイ(二月風廻り)」はほんとに恐ろしかった。

穏やかな海が5分もしないうちに、強い北風に煽られて牙をむく。

風が180度あっという間に回るので、アンカー(錨)が外れたり、船の向きが変わりサンゴ礁で座礁したりする船もあった。

こんな時期は停泊する場所(風が変わっても逃げ道があるところ)やアンカーが外れない打ち方をするなど知恵を使ったものだ。
もちろん、空ともにらめっこで油断をしない。

当時、離島桟橋に空を見上げて「時化が匂う」とその日の天候悪化を先読みしていた船長がいたっけ
「しけがにおう」ってかっこよかったなぁ~
当時の私に、その背中は「八重山の海の漢(おとこ)」としてまぶしかった。
あの船長も、いまはニライカナイで島酒飲んでいるだろうなぁ

倉田 まゆみ

東京都出身。1988年に石垣島へ移住。
東京でのシステムエンジニア時代に休暇を利用して初めて石垣島へ
移住当初はダイビングショップの船長として働き、2014年にIT会社を起業、2019年4月リタイアし憧れの隠居生活中。

石垣島で生活している人々の価値観やライフスタイルに共感。