風土風習

風土風習

美しいサンゴ礁に囲まれ、自然豊かな石垣島。
今なお、昔ながらの独特の伝統文化を保有し続けている石垣島の風土風習のご紹介。
 

風土


石垣島(いしがきじま)は、先島諸島の一部である八重山諸島にあり
沖縄県石垣市に属する島。
沖縄県内では沖縄本島、西表島についで3番目に広い面積を持つ島である。

気候は亜熱帯性海洋性気候に属する。

最寒月平均気温 18.6 ℃(1月)
最暖月平均気温 29.5℃(7月)
年間平均気温 24.3℃
最少雨月降水量 126.3 mm(12月)
最多雨月降水量 261.6 mm (8月)
乾燥限界 626 mm < 年平均降水量 2106.8 mm 石垣島北西部にある川平湾(かびらわん)は、 数多くのサンゴ礁を有し、石垣島きっての観光地としても有名であり ミシュラン三ツ星、日本百景にも選ばれる程の自然風景。 潮流が強いので遊泳禁止ではあるがグラスボ-トで海中のサンゴ礁を 観賞することが出来る。    

風習


年間を通し行事の多い石垣島でありますが市が開催するお祭りや、
中には厳粛な祭祀もあり立ち入ることが出来ない場所もあるので事前に確認しルールとマナーを守りましょう。
主な行事は【十六日祭】【豊年祭】【旧盆】があります。
 

【十六日祭】


旧暦の1月16日に行われる行事で、
十六日祭はご先祖様のお正月を祝い、感謝、供養する
大切な行事です。

お墓に、泡盛・食事・菓子・花などをお供えし、
あの世のお金である紙銭(ウチカビ)というもの墓前で燃やしご先祖様が
あの世でお金に困らないようにという願いを込めて供養します。
お墓といっても本土にあるようなお墓ではなく墓前に広場があり
大きなお墓です。

毎年、旧暦1月16日に行われる為、新暦にすると毎年、催月と曜日
が変わりますが大体2月から3月頃になります。
祭当日が平日の場合、会社は、午前中のみの半日勤務もしくは、
休みになる会社もあります。

 

【豊年祭】

石垣島各地で旧暦の6月(7月8月頃)に行われる行事で、
稲作物の豊作祈願と五穀豊穣の感謝や島民の健康祈願をするもので
行事の多い石垣島でも非常に大切なお祭りの一つです。

司と呼ばれる者が、御嶽(うたき)と呼ばれる神聖な場所で神様にお祈り
をし、住民による舞踊奉納、路上で地元住民が踊り練り歩き、
旗頭と呼ばれる大きな旗を運ぶ行事は勇壮でメインの見世物でもあります。

日没後、ツナヌミンと呼ばれる武士装束(一般にイメ-ジする鎧兜の武士装束ではありません)
を纏った二名の武士が数十名の男性が支える木製の板の舞台上で戦いを繰り広げます。

その他各集落ごとに特徴のある舞踊奉納、伝統行事があり地元住民以外の参加や
観覧を制限されているものもありますのでご注意ください。

 

旧盆

お盆の期間は本土と違い、石垣島をはじめ沖縄県内のお盆は、旧暦で行われます。

旧暦の7月13日~15日がお盆期間となります。
旧暦で行いますでの毎年お盆の期間が変わってきますが8月中旬~9月上旬位が目安となり
帰省のシーズンでもあります。

お盆期間の呼び方、お供え物も特徴があります。
本土との比較となりますが全国各地により風習が違うので代表的なもので比較となります。

旧暦7月13日 1日目 本土の迎え火にあたるこの日は、ご先祖様をお迎えする日であり『ウンケー』と呼びます。

旧暦7月14日 2日目 本土の中日はにあたる日は、お迎えしたご先祖様も家で寛ぐ、『ナカヌヒー』と呼びます。

旧暦7月15日 3日目 本土の送り火にあたる日は、ご先祖様があの世に帰る日で、『ウークイ』と呼びます。

送り火をすることは変わりないのですが、この時もまたあの世のお金である紙銭(ウチカビ)というものを燃やし
サトウキビの茎を2本お供えします。
諸説あるようですが、サトウキビの茎を杖替わりにしたりお供え者を括って持ち帰るためと言われているようです。

旧盆期間中はお仏壇にお供え物をし親族一同でお酒を飲んだり料理を食べたりしてご先祖様を歓待することは本土とあまり変わらない風景ですが、石垣島の旧盆行事で代表的なものはアンガマーや獅子舞、エイサーがあり期間中は各地域で見ることができます。
 

アンガマー

アンガマーとは祖先を表わすと言われるウシュマイという翁とンミ(ウミー)という老婆の仮面をつけた二人が先頭に立ち後ろに踊り手を従えている儀礼的集団芸能です。先祖供養のため各家々に招かれ、語りや歌、踊りを披露する。
招かれた家のお位牌を拝み、ウシュマイとンミ(ウミー)は、家の主からお酒、食べ物などの歓待を受けてあの世の先祖の話や観客とウシュマイとンミ(ウミー)の珍問答はすべて方言で行われ裏声で語って聞かせるというものであり、近隣住民も見学に来る賑やかなものです。
 

獅子舞


本土では獅子舞と言ったらお正月のイメージですが、豊年祭、旧盆など様々行事に獅子舞は登場します。
獅子の姿も本土とは違いがあり、中国大陸から伝播したといわれ日本本土と中国大陸文化が融合して出来上がった文化と言われています。

姿も体全体が毛で覆われていて胴体の中は二人一組で演じます。
獅子使いという役の者がいて棒などで獅子とじゃれあったり、獅子を挑発したり、自由に操ったりとする様を演じます。
石垣島は雌雄一対の二頭で現れ、各集落ごとに獅子にも特徴の違いが見られます。
魔よけの考えは本土とは変わりないのですが、獅子が守護神となり悪の根源を退治するといわれ五穀豊穣・子孫繁栄の願いも込められているそうです。