2018年最初の台風接近

こんにちは

昨日6/15(金)に与那国島付近で発生した台風6号、石垣島にも恵みの雨をもたらしながら沖縄本島方面に去っていきました。990ヘクトパスカルで移動速度の速い台風の赤ちゃんは、大きな被害もなく、カラ梅雨の大地を潤してくれたようです。
ただし、観光客の方はちょっと迷惑したでしょうか?

さて、石垣島に住む以上、台風は避けて通れない自然の脅威です。

移住の為、住まいを選ぶ際も、見かけのオーシャンビューに惑わされず、石垣市が発表している災害情報(津波や冠水地区)や、年に数回も訪れる台風災害に注意を向けるべきでしょう。

オーシャンビュー物件は暴風被害に弱いため、雨戸があるか?ベランダに防風ネットが設置できるか?駐車場の自動車は暴風でひっくり返されないか?を風景に惑わされずに判断しましょう。

沖縄県以外の方々が想像する台風と石垣島を通過する台風は、ウサギとゾウほどの違いがあります。
ほぼ温帯低気圧に近い勢力の弱った状態であっという間に過ぎる台風はウサギ、フィリピンの手前から高い海水温で十分に力をため込み、大きく育ったゾウのような台風は、南西諸島周辺でゆっくりと東に進路を変えるため48時間以上暴風雨にさらされることも普通にあります。

石垣島の人々は、ずっと昔から自分たちの力でこの災害の中生き残ってきました。災害から身を守るすべや安全な場所の知恵が受け継がれた結果、私が移住してきて30年台風災害で死者が出た例は非常に少ないと記憶しています。

もちろん、台風は悪いことばかりでなく、雨で大地を潤し、暴風でおきた波が海を攪拌し上がりすぎた水温を下げ、島の自然をリセットしてくれる大きな役割を担っているいわあゆる「荒ぶる神」なのです。

明日6/17(日)は海上祭、今年は我が家のベランダからビール片手に楽しみます。

倉田 まゆみ

東京都出身。1988年に石垣島へ移住。
東京でのシステムエンジニア時代に休暇を利用して初めて石垣島へ
移住当初はダイビングショップの船長として働き、2014年にIT会社を起業、2019年4月リタイアし憧れの隠居生活中。

石垣島で生活している人々の価値観やライフスタイルに共感。