私的沖縄文化考(年功序列について)

こんにちは、
昨日・今日と石垣島は時折、激しい雨となっております。

少しづつ雨期に向けて季節が動いているようで、島の冬を告げるサキシマフヨウが美しい花を咲かせています。

さて、今回は石垣を含む沖縄全体、内地とは違う年功序列の文化について、
まったく私的にいろいろ考察していきたいと思います。

東京育ちの私には、先輩後輩を重んじる沖縄文化は移住当初からとても不思議に感じておりました。
良い意味でこれは、年齢の高い方を大切にする琉球文化に通じるとも思われます。

一方で地元の事業主二代目の若者に依然相談されたことがあるのですが、
夜な夜な先輩たちから、○○会のミーティング名目で居酒屋に呼び出される。
結果として内容の薄い単なる飲み会。
自分は妻子持ちなので家族を大切にする時間に充てたいし、
自身のスキルアップの為の時間もこのいわゆる飲み会に盗られてしまっている。

私の回答は「断ればいいではないか」でしたが、ここで琉球文化の強い年功序列が顔を出します。
「先輩に呼ばれたら断れない」という返事でした。
「なるほどね。」と結果よい助言はできませんでした。

「年功序列」の反対に当たる言葉は「能力主義」でしょうか。
会社など利益追求の集団の中では現在「能力主義」を掲げているところが多く、逆に「年功序列」はやや古い制度のような扱いを受けているようです。

集団や組織の力を付けて勢力を拡大する為の「能力主義」と
争いを持ち込まずにできる限り集団や組織を永く維持していくことが「年功序列」。

そう考えた時にストンと腑に落ちた気がしました。
沖縄という島、特に石垣島等の離島、限られたエリアと限られた資源の中で「能力主義」を選べば争いを生む。
永く島の社会を維持し争いを抑えて暮らすため「年功序列」が必要だったのではないでしょうか。

「能力主義」ありきで育ってきた私を含む移住者は、「能力主義」を選択しなかった島の人たちと接するとき
どうすべきなのか?ふっとそんなことを曇天の空を見上げながら感じています。

倉田 まゆみ

東京都出身。1988年に石垣島へ移住。
東京でのシステムエンジニア時代に休暇を利用して初めて石垣島へ
移住当初はダイビングショップの船長として働き、2014年にIT会社を起業、2019年4月リタイアし憧れの隠居生活中。

石垣島で生活している人々の価値観やライフスタイルに共感。